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3.11塾

 3月11日に東日本大震災による遺児らを支援するチャリティーコンサート「第11回 全音楽界による音楽会」に両親と息子を連れて行ってきました。父のご友人が発足時から支援協力メンバーである事から、毎年会に参加をさせて頂き震災遺児の方々とこれまで首相官邸や国会議事堂を訪れたり、様々な貴重な体験をご一緒させて頂きました。

 日々育児に追われてますと、目の前のことを一生懸命に取り組む事に精一杯になってしまいますが、こうして音楽を通じて、魂が触れ合い黙祷を捧げてお祈りする時間の尊さが身に沁みる思いでした。

 毎年、日本の音楽業界を牽引されてこられた方々の音楽を通じて、原点に立ち戻り大切な人々と過ごす時間の有り難みに感謝が込み上げて来ます。

 今年は、さだまさしさんの「いのちの理由」から会は始まりました。大御所の方々の歌声を聴いてますと、何故こんなにも胸に突き刺さるのだろうと思うのですが、それはきっと彼等の音楽が救って来られた魂が音と共にその場にいる人々全てを包み込むからなのではないかと思いました。
 気付けば、優しい歌詞と歌声に涙が溢れて、日々の忙しさから少し緊張していた身体もホッと力を抜いて音楽の美しさに身を委ねておりました。

 音楽に酔いしれる夜はあっと言う間に過ぎて行きましたが、立派にご成長された震災遺児の方々の姿に日本の未来の明るさを感じました。

 桜を待ちわびる季節にお亡くなりになられた方々を思い、また自身の大切な人々を思う機会を与えて頂き、心より感謝申し上げます。

 さだまさしさんの「いのちの理由」の歌詞を一部抜粋させて頂きます。両親と息子と一緒に聴けたことで、この曲に更に特別な思いが込み上げて来ました。

私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを傷つけて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに傷ついて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに救われて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを救うため
夜が来て 闇自ずから染みるよう
朝が来て 光自ずから照らすよう
しあわせになるために

福島県三春町の桜 撮影2012年

能登半島地震のお見舞い

令和6年能登半島地震により被災された皆様の安全と被災地の一日も早い復興、そして被災された皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

昨今の世界情勢は悲しいニュースが相次ぎ、心痛む日々ではありますが、新しい年が穏やかに平和でありますようお祈り申し上げます。

Art shopping paris 2023 〜salon international d’art contemporain

 現在、パリにて写真を展示しております。秋にはパリに行ける!と楽しみにしておりましたが、子どもたちの学校行事が重なり、今回は残念ながら現地に赴く事は出来ませんでした。

 作品の展示風景が送られて来て、オープニングも大盛況との報告を受けとても嬉しく思います。

 オープン時刻前から行列が出来て、現地のアートジャーナリストやキュレーター、評論家をはじめ様々な美術関係者、アートコレクターが姿を見せ、開場後は歩くのが困難なほど大いに賑わったそうです。今会期からは同会場で写真作品のみを扱う「Photo Shopping」も同時開催されており、以前にも増した盛り上がりだそう。 

 皆様、アーティストの想いに触れながら熱心に作品を鑑賞されている様子だったとの事で、現地へ行けていたら新しい出会いや発見があったのだろうなと思いました。

 けれども、子ども達も学校行事を経験して更に成長して逞しくなって行く姿を通じて、いつも応援して支えてくださる先生方や一生懸命に頑張る子どもの姿に感動がいっぱい込み上げて来ました。

 実り多き秋の季節は、豊かな心を育んでくれます!

二番目の悪者

 幼少期を海外で過ごした私は、現在4歳と6歳の子どもの育児を通じて、この頃に日本で学ぶお話や常識が大変興味深く、特に子どもたちが寝る時に読む本から得る知識は、実に奥深くて面白いと感じています。

 本をプレゼントして頂く事は一番の喜びなのですが、そこには普段考えている事が言語化されて、それによって悩みが吹き飛ぶ事もあり、今回私の母が息子にプレゼントしてくれた本は下の娘には少し難しい内容ではありますが、二人とも読み終えた後もじっと考えごとをしておりました。

 「誰かにとって都合の良い嘘が 世界を変えてしまうこともある。」

 「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つけられない。」

 日本では、子どものこの時期にお受験と言うものがあり、海外で生活をしていた私には知らない世界を子育てを通じて経験しているのですが、そこで人生で初めてある人の都合の良い嘘が、根も葉もない噂が広がりまことしやかに「本当のこと」として知れ渡り、偽りが「真実」として広まる経験をしました。

 誤解はいつか必ず解けると思い、善にはいつか光が射し込むと揺るぎない真意を抱いていました。

 けれども、一部始終を見ていたのは、空にうかぶ真っ白い雲だけ。声は誰にも届かなかった。

 「考えない、行動しない、という罪」

 作/ 林 木林(はやし きりん)

 絵/ 庄野 ナホコ 

 小さい書房

 

 

こどもの日

 温かい陽気に恵まて出産後の日々をふと思い出しました。子どもたちが赤ちゃんの頃の写真を見ながら、一生懸命に過ごした二度と戻らない時間の尊さを思い、今があることへの感謝が込み上げて来ました。

 Today in Japan is a children’s day. It was a blessing warm weather and I suddenly remembered the days of my children’s birth. As I looked at their baby pictures, I thought of the precious time when I spent so hard every day to become a mother and felt gratitude for what we have now.

 二人の子供を出産後は完母を続けて、献身的な家族の手を借り皆様の温かい思いに支えて頂き、子どもたちが元気いっぱい笑顔で成長することが私共夫婦の何よりもの喜びとなりました。

 As I continued to breast feed with the help of my devoted family and the warmth and thoughts of many of our friend’s support, our children grew up with full of energy and smiles, which became the greatest joy for us ever.

 親としてスタートする日々は初めての事ばかりで、自分の選択が合っているのか間違っているのか不安になる事もしばしばありました。今、こうしてその時間を振り返りますと、その時間こそ命の神秘を感じる素晴らしい時間であったのだと改めて感じます。

 I often wondered if my choices were right or wrong as everything was the first experience being a mother. But as I look back those days, they were a wonderful time of my life to experience the mystery and the beauty of life.

 その一方である特定の方から心無い噂を流され始め、土足で人の心の中をかき乱し真意と相反する内容の話が広まり、強い憤りを感じました。人の尊厳を踏み躙る様な未熟な行為を平然と行う事に深い哀しみを覚えました。

 人は互いに歩み寄れば、苦悩も悲しみも喜びも理解し合って許し慰め合えるものであると信じています。温かくて優しい社会で子どもたちを見守ることの大切さを染み染みと感じました。

 On the other hand, certain people began to spread rumors that were not even true. I felt a strong indignation over the stories that just ignored the true intentions by disturbing one’s heart. I felt deep sorrow for such immature act that trampled one’s dignity even without any care.

 I believe that people can understand each other’s sorrow, pain and joy and forgive each other with comfort if they try to understand. To raise our children in a warm caring society is our goal as humankind.

 親子で初めて目にする景色は、発見に溢れて夢と輝きと喜びに満ちていました。四季折々に咲く植物も、共に触れる事で全てが新しく新鮮に思えて、日々学び謙虚さを知るのだと思います。

 Everything felt for the first time to see with my children. It was full of discovery filled with brilliant dreams. Even the plants that bloom in each of the seasons felt new and fresh. I learned humanity and appreciation every day.

 一人一人が自らの考えで行動し自分の言葉で話し、真実から相手を深慮深く思いやれる豊かな心を育んで行く事の大切さ。

 The importance of each individual to speak in their own words and nurture a rich heart that is truthful with a deep consideration of others.

 争いが日々絶えない中で、世界中の生きとし生けるもの全てが自由で明るく生きれる様に貢献出来る人間でありたいと心から切に願っております。

 In a world where people suffer from conflict everyday, I sincerely hope to be a person who can contribute toward a free and bright society for all the living creature in this world.

 

一期一会

 人生には、出会うべきタイミングで出会わなければならない友人や景色、経験があると思います。

 今まで、広い世界で活躍する人々との出会いを通じて、様々な価値観に出会って来ました。
 その様な人々との出会いが生きる糧であり、貴重な経験こそお金には代えられない人生の喜びだと感じて来ました。

 I believe that there are friends and experiences in life that must be encountered at the right time of one’s lifetime.
 I’ve met variety of people through out the world who brought different point of view in my life.
 These precious experiences are the joys of life that money cannot replace.

 コロナによって今までの自由が抑制され、また子育てを通じて母親としての責任や常識を学ぶ中で、人を必要以上に干渉し批判すると言う哀しい現実もあるのだと知りました。

 それは、私の中で信じ難い程、世界を狭めて自分の価値を陥れる無惨な行為に思えました。

 During covid-19 our freedom vanished instantly. While learning motherhood in Japan I’ve experienced narrow perspectives and society which pushes people away who have different opinions and criticize more than necessary.
 I tried to pretend that I did not feel anything so that I could blend in. It only made me speechless with miserable sad feeling . I understood that people were just trying to bring me down instead of building a true relationship.

 魂の欲望を抑制されたり、他者の妨害によって一期一会の巡り合いを逃す事があれば、その行為こそ批判されるべきであると思います。

 If one’s soul desire a fulfilled happinesses then he our she should take full advantage.
 If one may miss once-in-a-lifetime opportunity because of the interference of others, it is that act that should be criticized.
 Not the one who took a wild step to leave the ordinary .

 人は他者の目によって傷つけられるのではなく、ましてや誹謗中傷により苦しめられるのではなく、自由と解放の翼によって昇天されるべきです。


 One should not be harmed by the eyes of others, much less tormented by slander, but instead elevate with the wings of freedom and liberation.

 身体を覆い隠すアバヤを着て訪れたシェイク・ザイード・グランドモスク。

 10年前に訪れていたら気付くことのなかった精神的な意味を、今回学ぶ事が出来ました。


 The Sheikh Zayed Grand Mosque, which I visited wearing an abaya that covered my body has brought spiritual meanings which I would not have realized if I had visited 10 years ago.

 SNS世代によってプライベートが露呈される時代において、心の聖域はあまりに儚いけれども、身体を優しく纏うシルクの様に、身は隠す美徳に癒しを知り大きな存在に守れている安堵感に包まれました。

  In this age of social networking, the sanctuary of one’s heart is so fragile, but like the silk that gently covers the body, I felt a sense of relief that I was protected by a great unknown. By concealing the body It brought healing and balance deep within.

 風に吹かれて瞬く間に消える砂漠の砂の様に、人もまた執拗なまでに執着するのではなく、善も悪もただ通り過ぎていく一期一会のもと、人生をより美しく複雑に彩るものでしかないのだと感じました。

  Like sand in the desert that vanishes in the blink of an eye as the wind blows it away, people should not be obsessively attached to anything. As good and evil simply passes by we are just a part of a  life. 

 Understanding this my sight was filled with beauty and complexity of the rules of universe.

 

 展覧会のお話を頂き、前回の展示会からあまりにも時間が経っていたので、迷いながら友人等に励まされて決めた今回の展示。

 訪れた先は、女性を守り尊重して一生懸命に私の話に耳を傾けてくださる方ばかりで、新しい扉を開く優しい温かな風が吹きました。


  I was asked to exhibit my works in Dubai, but since so much time had passed since the last exhibition, I was hesitant and could not decide. My friends encouraged me to take the chance and so I did. 

 During the exhibition people respected me for being a women and a mother and an artist and they listened to my stories with great heart. I was protected and felt a warm wind blow that opened new doors for me.

Exhibition at Dubai

 I’m now exhibiting my work at World art dubai. Mezmorising place to be!!! Many thank you.

 現在、World art dubaiにて作品を展示してます。 本当に素晴らしい場所に感動が溢れます。心からの感謝を込めて✨✨✨✨✨🌟☺️💝

 韓流ドラマ「シュルプ」の衣装を手掛けたデザイナーや韓国大使の挨拶など、最近韓流ドラマにハマっている私としては大興奮のショーでした^0^世界的にも韓流ブームなのを知り、国籍の違う方々とも話が盛り上がりとても楽しかったです。

 アートフェア開催中は、本当に多くのイベントが催されて様々な才能の融合に感激しました!

 ドバイの素晴らしい時間を、改めてありがとう!!!!!

 I was very excited to see the fashion show by the designer who created the costumes for the Korean drama “Shulp” and the Korean Ambassador’s greeting, as I have recently become addicted to Korean dramas! It was lots of fun to talk with people with different nationalities about Korean culture as they are so popular worldwide!!!! Surprised to know everyone is watching K-drama^0^

 Such a great time with various talents coming all together during the art fair.

 Thank you again for a wonderful time in Dubai!!!!

World art Dubai

I’m delighted to announce that my work will be exihibited at the World art Dubai!!!

My first time to visit Dubai. So excited!!!

今年のWorld art Dubaiにて作品が展示される事になりました。初めて訪れるドバイとても楽しみです!

新年に願いを込めて

家族旅行で沖縄に向かう飛行機の中、ほんの一瞬静寂に心奪われた瞬間。

雪景色の富士山を上空から眺める贅沢に、新年も一人一人の内面が美しさに満たされて、平和でありますようにと願いが込み上げて来ました。

戦争、憎しみ、略奪、人権侵害の無い平穏な日々が全ての人に訪れて、2023年が皆様にとって素晴らしい年であります様に、心よりお祈り申し上げます。

Prayer-心の祈り

本日、六本木ヒルズクラブにて私の作品を広尾ロータリークラブの皆様にご高覧賜り、心から感謝申し上げます。

卓話ゲストとして、これまでの歩みについてじっくりとお話をさせて頂き、全て自身で撮影をしました写真と、自宅で一人で作曲演奏をし始めたばかりの頃の懐かしい音楽に合わせて上映致しました。

上映後は、皆様から数々のご質問も日本語と英語で飛び交い、私も熱意を込めて沢山お伝えする事が出来、温かいメッセージに本当に胸が熱くなりました。

大変貴重な機会に恵まれました事は、今後の活動にも大きな影響を与えてくださったと嬉しく思います。

誰もが平穏な日々を願う一方で、暗闇のニュースは絶えず我々の心を傷付け苦しみは絶えません。
そして、断絶された我々の魂はどこへと向かうのか。

自身の作品を振り返り出会って来た風景や人々を懐かしく思い出しながらも、静寂を求めて長時間露光により自己を探求し続けた時間がどれほど贅沢なものであったのかを思います。

戦争や憎しみは、歪んだ虚偽で塗り固められた物語を一方的に相手に押し付けて、無力な人々を苦しめているに過ぎないと思います。相手に刃を向けるのではなく、己を見つめ直して高めることこそ魂の研鑚に繋がり、深い内面より湧き上がる声こそ我々を人間として救うのだと感じております。自国を守るのも、一人一人の魂の深い研鑽の故、独自の文化が栄え、殺略、略奪、崩壊ではなく、明るい未来を築いて行けるのではないのかと思います。

現在二児の母として育児に専念し子供達との尊い日々からは学ぶ事ばかりではありますが、今回本当に偶然な素晴らしいご縁を頂戴して、過去の作品を見直す機会を頂きました。

混迷する時代の中で一人一人がもっと自分と向き合う力を持ち、自己を尊重して心の平和が訪れる事で、不透明な時代を生き抜いて行けるのではと思います。

これまで数々の尊い一期一会によって、写真家として僭越ながら活動を続けて参りました。
自分自身の声を訴え続けるべきであると、また背中を押して頂いた様な貴重な機会を通じて、今後も作品を少しづつではありますが、発表して行けますと幸いです。

今回、上映させて頂きましたスライドショーはMovieにアップ致しました。本当に懐かしい音楽と共に、写真や作曲演奏を全て自身で制作した、内なる小さな声を表現して来た頃を思い出す事が出来ました。お時間がお許しになります際に、ご高覧頂けましたら幸いです。

皆様の日々が穏やかで健やかであります事を、心よりお祈り申し上げます。

Performance

with David Lynch

10年以上前になりますが、国内外にてライブパフォーマンスをしていた際の写真になります。

数々の掛け替えのない瞬間を積み重ねて今があるのだと感じます。


今回ご縁を頂き本当に久しぶりに作品発表の場を頂戴し、昔の作品を掘り起こしながら映像と音楽のスライドショーを作成しておりますが、国内外にてパフォーマンスをしていた頃を思い出し、時が経つ早さを染み染みと感じております。

育児に追われる日々では、もう自分自身の作品には当分向き合う事もないのではと思っておりましたが、また新たな出会によって一歩前に進めました事に魂が浄化されて行く思いでおります。

どんな時も私を信じて様々な経験をさせてくれた家族の深い思いに敬服する思いで一杯です。

私自身も母親として、子供のいかなる思いにも寄り添い支えて行ける存在でありたいと、昔の自分自身を振り返りながら思いました。

Coyright © Yukiko Shimizu