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二番目の悪者
幼少期を海外で過ごした私は、現在4歳と6歳の子どもの育児を通じて、この頃に日本で学ぶお話や常識が大変興味深く、特に子どもたちが寝る時に読む本から得る知識は、実に奥深くて面白いと感じています。
本をプレゼントして頂く事は一番の喜びなのですが、そこには普段考えている事が言語化されて、それによって悩みが吹き飛ぶ事もあり、今回私の母が息子にプレゼントしてくれた本は下の娘には少し難しい内容ではありますが、二人とも読み終えた後もじっと考えごとをしておりました。
「誰かにとって都合の良い嘘が 世界を変えてしまうこともある。」
「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つけられない。」
日本では、子どものこの時期にお受験と言うものがあり、ある人の都合の良い嘘が、根も葉もない噂が広がりまことしやかに「本当のこと」として知れ渡り、偽りが「真実」として広まる経験をしました。
善にはいつか光が射し込むと揺るぎない真意を抱いていました。けれども、一部始終を見ていたのは、空にうかぶ真っ白い雲だけ。声は誰にも届かなかった。
「考えない、行動しない、という罪」
作/ 林 木林(はやし きりん)
絵/ 庄野 ナホコ
小さい書房
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