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生命を宿して

妊娠7ヶ月目の時。生命を宿す神秘の旅にでも出ていた様な、自分がどこにいるのかさえ分からなくなる様な感覚にまでなった悪阻を乗り越えて、深く静かな時間を過ごし、まだ闇の中にいる我が子と話し合ったり、美しいものに触れたり、愛おしい瞬間をとても大切にして過ごした日々。人の助けや支えなくしては生きてはいけない小さな命は、産まれる前から様々な事を教えてくれていて、人は誰もが産まれた時は赤ちゃんで、誰もが人の手なくしては生きては行けなかった。母親としてしっかりと手を繋ぎ止めて離さない責任と、我が子を信じて背中を押してあげる勇気と。私の歩幅を見守り続けてくれた主人の思いと、私達夫婦の間に降りて来てくれた尊い命を大事にして行ければと思います。

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Coyright © Yukiko Shimizu