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Prayer-心の祈り

本日、六本木ヒルズクラブにて私の作品を広尾ロータリークラブの皆様にご高覧賜り、心から感謝申し上げます。

卓話ゲストとして、これまでの歩みについてじっくりとお話をさせて頂き、全て自身で撮影をしました写真と、自宅で一人で作曲演奏をし始めたばかりの頃の懐かしい音楽に合わせて上映致しました。

上映後は、皆様から数々のご質問も日本語と英語で飛び交い、私も熱意を込めて沢山お伝えする事が出来、温かいメッセージに本当に胸が熱くなりました。

大変貴重な機会に恵まれました事は、今後の活動にも大きな影響を与えてくださったと嬉しく思います。

誰もが平穏な日々を願う一方で、暗闇のニュースは絶えず我々の心を傷付け苦しみは絶えません。
そして、断絶された我々の魂はどこへと向かうのか。

自身の作品を振り返り出会って来た風景や人々を懐かしく思い出しながらも、静寂を求めて長時間露光により自己を探求し続けた時間がどれほど贅沢なものであったのかを思います。

戦争や憎しみは、歪んだ虚偽で塗り固められた物語を一方的に相手に押し付けて、無力な人々を苦しめているに過ぎないと思います。相手に刃を向けるのではなく、己を見つめ直して高めることこそ魂の研鑚に繋がり、深い内面より湧き上がる声こそ我々を人間として救うのだと感じております。自国を守るのも、一人一人の魂の深い研鑽の故、独自の文化が栄え、殺略、略奪、崩壊ではなく、明るい未来を築いて行けるのではないのかと思います。

現在二児の母として育児に専念し子供達との尊い日々からは学ぶ事ばかりではありますが、今回本当に偶然な素晴らしいご縁を頂戴して、過去の作品を見直す機会を頂きました。

混迷する時代の中で一人一人がもっと自分と向き合う力を持ち、自己を尊重して心の平和が訪れる事で、不透明な時代を生き抜いて行けるのではと思います。

これまで数々の尊い一期一会によって、写真家として僭越ながら活動を続けて参りました。
自分自身の声を訴え続けるべきであると、また背中を押して頂いた様な貴重な機会を通じて、今後も作品を少しづつではありますが、発表して行けますと幸いです。

今回、上映させて頂きましたスライドショーはMovieにアップ致しました。本当に懐かしい音楽と共に、写真や作曲演奏を全て自身で制作した、内なる小さな声を表現して来た頃を思い出す事が出来ました。お時間がお許しになります際に、ご高覧頂けましたら幸いです。

皆様の日々が穏やかで健やかであります事を、心よりお祈り申し上げます。

Performance

with David Lynch

10年以上前になりますが、国内外にてライブパフォーマンスをしていた際の写真になります。

数々の掛け替えのない瞬間を積み重ねて今があるのだと感じます。


今回ご縁を頂き本当に久しぶりに作品発表の場を頂戴し、昔の作品を掘り起こしながら映像と音楽のスライドショーを作成しておりますが、国内外にてパフォーマンスをしていた頃を思い出し、時が経つ早さを染み染みと感じております。

育児に追われる日々では、もう自分自身の作品には当分向き合う事もないのではと思っておりましたが、また新たな出会によって一歩前に進めました事に魂が浄化されて行く思いでおります。

どんな時も私を信じて様々な経験をさせてくれた家族の深い思いに敬服する思いで一杯です。

私自身も母親として、子供のいかなる思いにも寄り添い支えて行ける存在でありたいと、昔の自分自身を振り返りながら思いました。

アメリカンクラブの会報誌に写真が掲載されました

私の写真が東京アメリカンクラブの会報誌に紹介されました。「出産後も写真は撮ってる?」と普段から気にかけていただき、育児に専念しているため写真と向き合う時間はなかなか無いと伝えてましたが、今回東京をテーマにした写真の特集を組むからとお声掛けくださいました。

以前撮ったものになりますが、猛暑日に喧騒の中を歩きながら、混沌とした町並みに時折り感じる静寂の狭間で様々な記憶が重なり消え行く儚さを感じ表現した一枚です。

自粛解除によって、今までとは違う日常が訪れても、東京が活気溢れ様々なインスピレーションを与え続けてくれる町であり続けますように。

“This photo was shot in Shinjuku in the heat of summer. Tokyo to me is a mix of confusion and stillness. It appears chaotic and destructive, but it has an abiding beauty. Layers of memories overlap and disappear.”

 

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紹介制サロンにて

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ブルゴーニュやナパバレーなどの希少なヴィンテージワインが数多く揃う広尾にある紹介制サロンにて、私の作品が正面カウンター中央一面に飾られてます。

アメリカンクラブにて個展を開催した際に、作品がオーナーのお目に留まりご購入を直ぐに決めてくださったとのお話を伺い胸が熱くなりました。作品に合わせて内装や照明を作ってくださったこだわりが沢山感じられるサロンにて、写真もとてもイキイキと輝いてました。

美味しいワインを頂きながら贅沢なプライベート空間で過ごすひと時は、日常を忘れて自分の心と向き合える特別な体験になるのではと思います。

美に精通されている方々の貴重なお時間のお供をさせて頂けます事を大変嬉しく思います。

思想のはなびら

ゴスペルの第一人者として日本の音楽界に多大な貢献をされた亀渕友香さんが、昨年享年72歳で他界されました。
亀渕先生は、平井堅さん、杏里さん、久保田利伸さん、大黒摩季さん、MISIAさん、SPEED、倖田來未さん、山下久美子さん、和田アキ子さん、持田香織さん他数多くのアーティストをご指導者された事でも有名な方です。

先日発売されました先生の最期の作品となりますベストアルバムでは、私の写真が表紙やアルバムの中に沢山散りばめられ、先生との大切な思い出がこの様な美しい形に収められました事を心より嬉しく思っております。そして、関係者の皆様はじめ多くの方々に喜んで頂けまして本当に身に余る思いです。
アルバムには長年のご友人の湯川れい子さんによるご挨拶が書かれ、阿久悠さん、都倉俊一さん、小林亜星さん、玉置浩二さん他による作詞作曲の名作、松本隆さん、井上陽水さん、来生たかおさん、矢野誠さん他の楽曲提供、山下達郎さんがコーラス参加した力作に想いが込められています。

先生を存じ上げたのは20数年前になりますが、直接お話しをさせて頂いたのは数年前になります。「あなたは何をされてる方なの?」とのご質問から写真を撮っていますとお話をすると子供の様にとても無邪気にどんな写真を撮っているのか教えてと話は盛り上がりました。気付いたら数時間ずっとお喋りが続き、先生の運転で私の自宅までドライブを楽しみ、まだまだ尽きぬ会話にまた会いましょうと約束をしてお別れをしたのですが、直ぐまたご連絡をくださり私も毎回お会いするのをとても楽しみにしてました。
毎年開催される先生主催のコンサートのポスターやパンフレットには私の写真が起用され、いつも先生は大変喜んでくださり交友関係を深めさせて頂いていた様に思います。
闘病生活で九州に行かれた際にも、病院先から「あなたの写真が忘れられないの」とお電話をくださいました。
初めて先生に私の作品を見て頂いた際には、一枚一枚とても丁寧に向き合ってくださり、撮っていた時の私の心情がどうであったか深い洞察力で見抜く様に、その奥に込められたメッセージを読み解かれ、私は感動で震え涙が溢れたのを昨日のように覚えてます。

いつも私を肯定して力をくださり、本当に愛らしく大好きな方でした。こんなにも早くお別れの時が来てしまうとは想像もしてませんでした。

亀渕先生と過ごした尊き時間に、心より感謝申し上げます。

 

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Coyright © Yukiko Shimizu